元ゲームプランナーの雑記帳

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【雑記】 青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ないと化物語の1章序盤構成の類似点

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない(以下「青ブタ」)と化物語。両作品とも登場人物達が持つ悩みが顕在化し、それを解決する事で人間関係が変化していくお話です。
登場する事象や解決法は全く異なりますが、1章序盤の構成が似ていて面白かったのでそれについてまとめてみました。

 

●両作品1章序盤の大まかな流れ

1異常状態のヒロインと出会う

化物語阿良々木暦が異常に体重が軽い戦場ヶ原ひたぎと出会う。

青ブタ… 梓川咲太が他人から認知されなくなっている桜川麻衣と出会う。

 

2主人公も同じような異常を抱えていると打ち明ける

化物語…傷が修復していく様子を見せ、自身が半分吸血鬼だと打ち明ける。

青ブタ…自分の胸の傷を見せ、自身も思春期症候群だと打ち明ける。

 

3 何やかんやでヒロインを異常状態から救う

化物語戦場ヶ原ひたぎを怪異から解放する。

青ブタ…桜川麻依が再び他人から認知される状態に戻す。

 

大体こんな感じです。

この構成によるメリットは主人公とヒロインの感情を制御しやすい点にあります。

 

●この構成によるメリット

1でヒロインは隠している自分の異常状態を主人公に知られてしまったため、主人公の存在を認識します。

主人公は困っているヒロインを助けてあげたいと思うでしょう。同じような異常を抱えている状態あればなおさらです。

つまり、このパートではお互いに存在を強く認識し合う効果があります。

1でヒロインが主人公の存在を意識しましたがそれが良い感情とは限りません。現に戦場ヶ原ひたぎは異常状態を知られた後阿良々木暦を攻撃をしました。しかし阿良々木暦も異常状態だと知り態度が軟化します。これは秘密の共有により戦場ヶ原ひたぎに共感が芽生えたからです。神原駿河阿良々木暦の大きな違い、それは秘密を共有できたかできなかったです。

桜川麻依も梓川咲太の胸の傷を見るまでは警戒してしました。

つまり、このパートでは秘密の共有を行う事でヒロインから主人公への信頼を得る効果がります。これで主人公から一歩通行だった共感がヒロインからも出ることになります。

3のパートは単純です。 ヒロインが長年自分を苦しめていた異常から解放されて主人公に惚れます。

このようにこの展開を経ると主人公とヒロインがくっつく流れが綺麗に描写できます。

登場人物の悩みが顕在化して事件に直結していている系作品の1章導入テンプレになるんでしょうか。最近そういった系の作品を見ていないので北向いたら検証してみたいですね。

 

●余談

ここまで書いて気づいたのですが、梓川咲太ってどの時点で桜川麻依の事を好きになったでしょうね。

阿良々木暦戦場ヶ原ひたぎに告白されお付き合いをしていくうちに恋人として自覚していった。

戦場ヶ原ひたぎ→散々詐欺師に騙されて心を閉ざしていたが、本当に助けてくれた阿良々木暦に心を開いた。

桜川麻依→一緒に思春期症候群をどうこうしようと模索しているうちに惹かれていった。

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